● 修 理

スキー手袋/スノーボード手袋 その他手袋も含めて修理を承ります

修理は高くつきます。
又、手袋は消耗品であり「一カ所が破れる」という事は、その他の部分も痛んでいる可能性が高く、 私の主旨に反するのですが、あまりお勧めは出来ません。
ただ、一部のみ破れた場合などは、あまりにも勿体ないですよね。 そういう場合は、当社におまかせください。

スキー手袋は、どんなに高級品でも使ってこその商品ですので、基本的には「コストを考えた実用品」の仕上がりを目指します。

修理は、出来ない場合もあります。 当社に送る前には必ずメールや電話等でのご相談をお願いします。

1.修理箇所をメール(出来れば画像も)や電話等でお知らせ下さい
2.修理見積価格をお知らせします
3.送料お客様持ちで当社に送って頂きます
4.修理完了後"代引き便"他で修理完了品を返送致します

修理をご依頼されたお客様からの感謝メールなどで、その品物への愛着を感じられる場合がとても多いです。 この気持ちが支えとなって修理サービスを行っています。
(お客様の許可を得てこのページに掲載の場合が有ります)

実用仕上げの観点から価格を値下げしました (両手としての割引は少なくなっています)
オール革スキー手袋が基本です 革製以外の手袋は要見積もりで割高になります
↓旧料金  修理代金(修理料+代引手数料+送料) 全て税込み価格 新 料 金
6,000円〜 皮アテ1箇所  ほつれ補修▲1,000円  4,000円〜 ほつれ補修▲1,000円
5,000円〜 一枚皮手袋の皮アテ1箇所  ほつれ補修▲1,000円  3,000円〜 ほつれ補修▲1,000円
3,000円〜 当社製品・皮アテ1箇所 特価品除く
 2,500円〜 ほつれ補修▲1,000円
1,500円〜 加算額 皮アテ2箇所以上で1箇所に付き  1,000円〜
5,000円〜 インナー交換(両手)(*1)  5,000円〜
7,000円〜 インナー交換+革アテ修理1箇所  6,000円〜
7,000円〜 ハナフキ取替(*2)  両手5,000 片手3,000円〜 
代引 手数料 493円(代引料290円+送金料203円)
送料 定形外350円・510円(250g・500g以下)
←同じ 
先払 手数料 0円
送料 レターパックプラス520円〜その他
←同じ
[ 過去の実例と価格は違う場合があります ]
(*1)ゴアテックス類インサート手袋は要見積りです
(*2)ハナフキ:親指甲側で鼻を拭けるよう柔らかい合皮を使用しているが経年劣化で機能不全の場合が多い

 TOPページ   修理見積書 

ただいまの修理日数--- 2週間程度

 [修理実例] 

ロイシュ ロイシュ ロイシュ ロイシュ ロイシュ ロイシュ
志木市のYさんからのご依頼です。写真のように平部は物凄く破れていました。
ただ、これだけ破れていても甲部がほとんどやられていないようなので、平部+マチ部の全交換が可能ではないか、と考え修理を引き受けました。
20年以上使われてとても愛着があるそうですが、修理後は本当に新品並みになったと思います。良かったですね。
平部+マチ部+インナー交換で、25,000円です。(2024年2月6日 )


ヘストラ ヘストラ
裾野市Kさんからの破れの補修ご依頼です。
完全に破れているは3箇所程度でしたが「この際全部に革を当てて」と頼まれました。最初の見積もりから、2箇所程度おまけで余分に当てをつけましたが、 インナー無し手袋なので、これだけ革を当てて13,000円です。
最近多いのが、今回のような平部の破れです。板のエッジで切ってる場合も多いようでが、甲部がそれほど傷んでないのでなにかもったいないですね。 修理にはケブラーでも付けたいところですが滑りそうなのでやはり革の一択だと思います。革は修理が効くのも大きな利点の一つでは、と思っています。(2023年12月25日)


ヘストラ ヘストラ ヘストラ3枚 ヘストラ修理完了
角田市Mさんからヘストラスリーフィンガー右手2双分、小指側がすり減って破れた修理で「仕上がりは実用上問題なければOK」というご希望でした。
以前から実用品のスキー手袋の修理に忠実な復元を求めるのは私の独りよがりなこだわりなのではないのか?という意識はありました。 そこでMさんのご希望とちょうどタイミングも合ったので見積書に「実用仕上げ」を取り入れました。
今回は右手小指側(特厚皮)と指先部(通常皮)への2箇所の皮アテです。人差し指先の小さい穴は皮の接着で済ませました(サービス)。  (2023年2月2日)
「実用仕上げ」を標準としました。(2023年2月23日)


モリナリ1 モリナリ1 モリナリ1 モリナリ2 モリナリ2
東京大田区のCさんからのモリナリの手袋2双の修理ご依頼です。
2年前に同手袋を4双まとめてインナーの交換をしましたが今回は右手平部の傷んでいる革の交換です。 それと右手親指と左手も一部革を補強、インナー交換(サービス)もしました。(15,000円)
もう1双は初めて見る手袋で甲部に硬めの防御板が付いたレース用の手袋です。 「寒さに耐えられない」とのことでインナー交換をしました。 元のインナーはシンサレート系の綿(ワタ)が入っていましたがかなり薄く、 レース用とはいえ防寒性はあまり無いようです。 当社の厚めの白いボアインナーに替えました。 ところが甲部の板状のパッドがミシンの行く手を阻み 最後の工程のヘリ部の処理にとても苦労しましたが 2人がかりで無事に修理を完了致しました。(6,000円) 
(2023年1月24日)


元のインナー 元のインナー 修理後
名古屋のOさんは今回で3回目で4双目の修理ご依頼です。
ロイシュRSの革はどこも破れてないのに、インナーが破れて指がちゃんと入らない、ということで修理よりも却って安価な「インナー交換」をお勧めしました。
新たなインナーは、最近のボアインナーでなくて、わずかに薄目ですが、元のに近い甲シンサレート/平ベンベルグのインナーを使いました。
出来上がっての着装感は、ベンベルグがシルキーでとても良かったです。
現在のインナーは甲ボア/平ポリエステル起毛が全盛のようですが、かつてのインナーを見直しました。
修理の中でもインナー交換は割安でとても有効だと思っています。
インナー交換のついでに破れ補修をする場合は、通常の修理よりも更に割安になるので、オフシーズンにはじっくり手持ちの手袋と相談してくださいませ。
修理代金は、5,000円(送料・代引料別)です。(2022年3月22日)


修理前 修理前 修理完了 修理完了 修理完了
佐久市のSさんから珍しいパット付きミトンタイプの修理のご依頼がありました。
アルペンスノーボードのビンディング脱着時のレバー操作時に、力が掛かる為ミトンの先端が破れてしまったとのことです。
手袋自体は新しいのですが、確かに指先部に損傷と破れがありました。
革もだいぶ弱くなっている様子なので4箇所の補強の革をアテました。
縫製はパッドが多いので予想以上に苦労しました。
結果としては当社の丈夫な牛革(白)をアテていますのでこれからは多分大丈夫だと思います。
修理代金は、8,000円(送料・代引料別)です。(2022年1月27日)


修理前 修理前 修理完了 修理完了
山形県鶴岡市のKさんからの修理のご依頼です。実は、Kさんからは昨年の1月〜2月にかけて4双の手袋の修理のご依頼を受けました。
修理において複数回のご利用は珍しいのですが、今回は、ロイシュのRJLという子ども用の昨年修理した手袋で、新たに3箇所穴が空いてしまっています。
念の為、新品価格を調べたところ、色違いですが最安値は修理費と変わらない金額で販売されていました。
そこで、Kさんにその旨連絡したのですが「子供に物を大切に使うという観点からお願いしております」という返信を受け、私は感激し又ドキっとしました。
修理という仕事は、ただお金の為だけでやっているのか、ということを。
そして修理の依頼をされる人もそれぞれの考えがある、ということも。
自分では分かっていたつもりだったのですが、改めていろいろと気づかせてくださいました。
修理代金は、7,000円(送料・代引料別)です。(2021年5月12日)


補修箇所 補修箇所 インナー ご依頼のイメージ画 修理完了
このページの実例には基本的には初めての修理方法のを行った場合に載せるようにしています。
けれどもそれほど売れてなさそうなRESTELLIの回数が多いように思いませんか?
今回は、宇都宮のfujieさんからのインナーの交換の御依頼です。
インナーはRESTELLIにとって弱点だと思っていますので特には珍しいわけではないのですが 「補強を加えてオートバイ用として再利用したい」とのお話を聞き、私の趣味の関係もあり?即座にこちらに掲載する事を決定しました。
平部の革の状態を見ると、かなり使い込まれている手袋のように感じました。
それなりにヤレてはいるのですが使い方も良かったのでしょう。そしていつもではありますがペッカリーの革は相当丈夫なのではないかと今回も思いました。
これからはオートバイ用として第二の手袋道を極めてくださいませ。
修理代金は、10,000円です。(2021年1月8日)


修理前 修理完了 修理完了 修理完了
昨年の11月上旬、横浜市のOさんからのご依頼です。年末にかかりましたので仕上がりが遅くなってしまいました。
当初は「オール生地の手袋」という事で、今までの経験から「高く付くので新しく買った方が安いですよ」 という返信メールを送ったのですが「どうしても」という事で修理となりました。
修理完了後、Oさんからのメールで「この手袋は妻からのプレゼントで、表面が剥がれた時彼女が一番落胆しているのを見て、 いつか修理しようと決めていた」との事でした。
修理完了品を送った後は大変喜んでいただけましたが、一律に金銭だけでは語れない、というお話には私の心も洗われました。 ありがとうございました。
もう一つ、手袋はやっぱり革がいいですね(笑)
修理代金は、12,000円です。(2020年12月23日)


インナー インナーの修理箇所 修理後
珍しい修理です。一見どこも不良箇所の無いヘストラ手袋ですが、広島県のKさんからの修理ご依頼です。
「ラチェット装着時に挟んでしまい右手インナーの中指のみ穴が開いた」とのことで、右手インナーのみの修理なのです。
ところが、手袋からインナーを外して点検すると「元々右手中指のインナーの縫製が浅かった」可能性があるのではないか、と私は感じました。
革は綺麗な状態ですが、インナーがほつれて指が出てしまったら、いくら革が破れてなくても使用し続けるのはしんどいです。
けれどもメーカーもインナーのチェックまでは実際問題としては難しいです。 今回も最初は特には問題無かった訳ですし、ウーン、という感じですね。

修理自体はインナーを外し、ゴアテックスも特には問題なく元に戻せました。 ただ、修理前にご了解済ですが、紺色の革の在庫が無いので、黒革のヘリになってしまいました。
修理代金は、5,000円(送料・代引料別)です。(2020年7月1日)


修理前 外した裾 インナー 外したハ部 修理後

手袋に於いて革という素材の一番の特徴は、耐久性がある、という事でしょう。耐摩耗性に優れ、スパッと切れる場面は少ないです。
又、経年劣化が少なく使っている内に手の形が形成されていきます。手入れをすれば年数が経っても風合いが良くなる場合すらあります。
その上、通気性が有り、インナーにもよりますが防寒性も兼ね備え、スキー手袋にはピッタリな素材だと思っています。
他の素材に比べ補修が容易という面では当社にとってもありがたいです(笑)
今回の浦安市のAさんからのご依頼は、まさにこの点についての修理です。
25年前そして20年前の貴重な五輪記念モデルですが、大切に扱っているにもかかわらず、合皮や人工皮革の表面部が剥離しだしたので、 その部分を革に交換する、というご依頼でした。
最近の手袋に使っている合皮や人工皮革は革との区別がつきにくくなっていますが、年月が経つと耐久性に明らかな差が出てきます。
修理代金は、25年前のリレハンメルモデル(左)の裾部のベタついたパイピングや三角など4点を替えるのが10,000円。 長野モデル(右)は、ハギ部全てとインナーの交換が15,000円。合計25,000円です。
実はこちらのご依頼品は11月上旬からお預かりしていたのですが、年末の繁忙期にかかり大変遅くなってしまいました。(2020年1月11日)


修理前 元の革 修理後 修理後

東京のMさんからのご依頼です。 ピンディング着脱の為に右手の先部のみが擦れて穴が開いてしまっています。
指先部の革を交換するのですが、今回修理方法は、次の2つになります。
A.裾部をほどき、インナーを抜いてから修理。
B.先端部のみほどき革交換。修理部分の最後は「外縫い」で仕上げる。
実は、修理自体は、完全にインナーを外すA.の方が簡単なのです。しかも仕上がりも元通りとなります。
ところが最近は、裾部にゴムを通したり、生地の使用が増え複雑な形状が多くなり、最後の裾部の縫い直しが難しい。 更にゴアテックス類の挿入も多く、インナーの扱いも難しくなっています。
従いまして、今は殆どの場合、B.をお勧めしています。
B.の方が価格も安く設定しており、今回も当方の勧めもありこちらで行いました。 この場合、最後が外縫いになりますが通常の外縫いとは違って革は折って縫っていますので、外観はそれ程の違和感はないと思います(写真参照)。
最近多いハナフキ部の交換もこの方法で行いますが、革に比べて薄い生地が多いと更に難しい修理になります。
という事で修理対象品は原則として、オール革製の手袋になります。
修理代金は、5,000円(+送料340円+代引料390円)です。(2019年3月23日)


修理前 修理前 修理前 修理後 修理後

今回は、姫路市のAさんからのハギ部の交換のご依頼です。ハギ部のボロボロになった写真を見て、人工皮革だとわかります。
現在のスキー手袋に使われている材料は、大きく分けて、天然皮革・人工皮革・合成皮革・生地になります。
この中で人工皮革は、見た目は天然皮革との区別がつきにくくなっていて最近のメーカー物の上位モデルでも一部人工皮革の使用の商品が有ります。
ところが経年劣化や激しい動きによってなのか、ある程度使用すると写真のように急激に劣化することが多いように感じています。
今回も天然皮革の部分では、右手平部の人指・中指・薬指の先部が薄くなっていたので新しい革と交換しましたが、ハギ部のようなボロボロ状にはなっていません。
このクラスの商品は高額ですので、大事な部分は天然皮革を使用しているかどうか、平部(アテ含む)とハギ部については特に十分に調べてからのご購入をお勧めします。
なお、インナーに関しては消耗品と考えてますので交換しています。高い修理代になりますので「インナー交換は是非」とおすすめしました。
修理代金は、20,000円(+送料500円+代引料390円)です。(2019年1月15日)


バラバラなインナー甲部 バラバラなインナー平部 インナー 修理後

最近おなじみ?のrestelli(ミトン)のインナーの修理で、越前市のHage-G様から御依頼を受けました。
大事に使われているようで、革の状態は大変良好なのですが、いつもの如くこの手袋の大きな特徴でもあるオポッサムの毛皮が、 パリパリの上写真の様に一部バラバラで、インナー自体の補修は不可能でした。
そこで当方から「インナー交換で良ければ」という条件での修理となりました。
「特に保温力が欲しい」とのご希望で、元の毛皮インナーに付いていた綿の袋+別に5mmウレタンを甲部に2枚重ねたのでフワフワで相当保温力も良くなっていると思います。
この会社の手袋ですが、今までの修理品は全てこのインナーの毛皮の皮の部分がパリパリになっています。
補修方法としては、裏地(皮部)全面に、何かの生地でも張る以外に無いと思いますが、それだと天然毛皮の良さが無くなりますし、手間が物凄くかかりますのでインナー自体の修理は不可能のように感じました。
Hage-G様のご了解を得て、今回初めて「rrstell社の手袋のインナー交換」を致しましたが、これにより、初めてこの手袋のアウターの革部の良さを実感出来るようになると思いました。
スキー場では、この高級手袋をガンガン使って下さい。もうそんな事は無いとは思いますが、将来このインナーが破れても又交換してください。簡単です(笑)
修理代金(送料込み)7,000円+代引き料390円の7,390円です。 (2018年3月6日)


修理中 修理後

Sさんからの2回目のインナーの修理のご依頼です。
さすがペッカリーの高級革のおかげかアウターの状態は大変に良いのですが、インナーが下記の2015年4月の修理から、2年程度しか持ちませんでした。 そこで、インナー交換をお勧めしたのですが「現状のオポッサムの毛皮を活かしたい」との事で修理となりました。
裾部をナイロンで接着して、毛の抜けた部分は当社在庫のグレーのアクリルボアを入れました。
当社の修理のポリシー「コストを考えた実用品の仕上がり」により、写真の様にボアのカラーが混ざっているのですが、 この点に対して、鈴木様より「事前の連絡が欲しかった」とのメールを頂きました。
あまりにも当方の実用品の仕上がりを目指し過ぎた結果、独りよがりの修理になってしまったようです。
これからは、依頼者様との連絡を密にしての修理を心がけます。
修理代金は、今回のようなインナー修理の場合、送料込み7,000円+代引き料で、7,390円、 当社の手持ちのボアインナーへの交換だと、5,390円となります。


修理前 修理前 修理途中 修理後

神戸のSさんからご依頼の相当な思い入れのある手袋です。
状態は、平部(革)がボロボロで、ハギ部が生地ですがやはり穴も所々開いていました。
結局使えたのは、甲部・親指甲側・ベルト部の3点のみとなり、最終的には 新品を作るというよりも、オーダー手袋の製造に相当する手間・時間がかかっています。
薄茶色の革が丁度ご希望のカラーとなり、又、ハギ部を白革に、 裾部もご希望の白パイピングで仕上がった事に大変満足して頂けたようで、 当方も嬉しい限りです。
又、電話でのやりとりにより、Sさんの情熱には感心致しました。
この修理だと、革の厚み等により手に馴染む迄に多少時間はかかりますが、今までの倍の耐久性は有ると思います。
修理代金(送料込み)16,000円+代引き料390円の16,390円です。 (2017年2月2日)


修理前 修理前 修理後

ハナフキ(合皮)の起毛部が剥げてきたので、革or合皮に交換する、という東加古川のセスモリソンさんからのご依頼品です。 今は使われて無いようですが、何年か前に流行った材料で5〜6年も経つとこのようになる為、最近増えている修理てす。
今回は「修理後の方が、新品時より魅力が増した」というなかなかの仕上がりとなりましたので、こちらに載せました。
セスモリソンさんからの提案でもありましたが、元々左右のカラーの違った手袋でしたので、 この修理がとても有効になりました。 更にこの同系の革が在庫で有りましたので仕上がりもしっかりしています。
修理代金(送料込み)5,000円+代引き料390円の5,390円です。 (2017年2月1日)


修理前 修理前 修理後 修理部品

東京のウエノ様からの修理御依頼品は、ロイシュの5本指です。
指のハギ部が破れていました。 カラーの部分が人工皮革製です。最近はオール革でなくて、一部人工皮革や合成皮革の手袋が増えています。 こういった修理をしていると革の耐久性が圧倒的に良いように感じましが、 革によってはとても弱い場合もあります。それが見た目ではなかなか分からないのが難しいところです。
今回は、人工皮革のハギ・マチ部の全交換、という初めての修理です。インナー交換も追加しています。
修理の時、ハギ部を外して分かったのですが、やはり元の革部もだいぶ弱っているようでした。 修理か、新品購入か迷う状態です。金銭面とその手袋への思い入れ等により違ってきますね。
修理代金(送料込み)14,000円+代引き料390円の14,390円です。 (2016年5月2日)


修理前 修理後 交換品
おお!! これは伝説の「モリナリ」の手袋です。那須塩原市のイマイ様からの御依頼品です。 かつて見た事のある防寒手袋ではなくて初めて見るスキー用手袋でした。
型押しの革は、 長期間使われている割には破れは少なかった、という事は使い方が良かったのか、 それとも革質が良かったのかもしれません。
破れ2箇所(+小さい部分1箇所)と3双共にインナー交換ですが、修理部分の革や裾のパイピングが微妙なカラーのせいもあって、その部分は異なった仕上がりになっています。 ただ修理後のお便りで、やはりインナー交換でのフィット感は相当良くなったみたいなので、現実的かつ実用的な修理だと思います。
修理代金(送料込み)14,500円+代引き料390円の14,890円です。 (2015年10月29日)


修理前 修理後 修理後
高級なrestelliのインナー補修です。Sさんからのご依頼です。
この手袋は、2012年にも1度ありましたが、その他修理に付随した応急的なものでした。
今回は、通常の修理となりました。
修理はたった2回ですが、このオポッサムの毛皮は土台の革の部分が あまりにも薄い為か、弱いようで、紙のように引き裂かれます。
修理方法としては、下側にナイロンを貼って、手縫いでの補修となりました。
今回は、裾部を外して修理をしましたので、内蔵のゴアテックスに対しても一切悪影響はありませんでした。
修理代金(送料込み)5,000円+代引き料390円の5,390円です。 (2015年4月29日)


修理前 修理前 修理後
ご依頼時の写真からいわゆる「ハナフキ」の表面の剥離というのはすぐに分かりました。
一時期流行りました(今でも使っているメーカーもあります) この素材は、5〜6年位で表面が剥離します。これで商品としての価値が無くなる、というのはほんと無念!!です。
ただ、基布は残っていて破れているわけでもないので、使用している人から考えると修理をするかどうかというのは悩むところですね。
今回の東京都品川区の下山様は、修理を選ばれました。
この部分に何を当てるか。革や防風フリース等も考えましたが、結局、ハナフキとしても使えそうな人工皮革にしました。 もちろん将来剥離することはありません。
全国のこの材料を使ったハナフキの有る手袋をお持ちの方はたくさんいらっしゃると思います。 修理もききますので、選択肢の一つに加えて頂ければ幸いです。
修理代金は、両手親指なので代引き料込みで、5,390円です。(2015年1月24日)

ニセアテ ニセアテ 修理後
ゴアテックス入りの某有名メーカーの合皮と牛革のコンビ手袋です。この修理ご依頼品の手袋で感じた事を書きます。
左右の親指が破れているのと、右手人指し指のアテの糸が少しほつれているごく普通の修理です。 修理が仕上がり、検品していると右手中指のアテ(黒合皮)と革の縫い目がほつれているのを発見。
この手袋は、平部は革に黒い合皮が「補強アテ」として使われているように見えて、 実際には革と合皮を繋いでいるだけの俗に「ニセアテ」といわれる構造です。 「ニセ」という言葉通り、見た目に騙される、という様な意味で使われています。
指先という一番大事な部分に革よりも強度的に劣る合皮を使い、 その繋ぎの部分は糸2本で縫われています。 後で調べると合皮の材質自体は強いようですが、 切り口部が経年劣化で弱ってきて結局は糸が抜けるような感じでつなぎ目が外れてしまっています。
こうなると穴が開いた状態になって手袋の役目を果たしません。 元々破れやすいゴアテックスを入れている意味も全くありません。
他社メーカーであり、今まで使用したお気に入りの手袋でしょうから、 大変書きにくいのですが、スキー手袋としては設計ミスだと思います。 「指先部の革をケチる」という高価な手袋としては小さなコストカットの為にニセアテを採用し、 本来の機能を弱めてしまったメーカーの責任は大きいです。
当初の見積もりは3箇所の修理でしたので、 見積時に当方も分からなかったので4箇所の補修ですが、6,390円としました。(2014年7月30日)

修理前 インナー 透湿防水シート 修理後
今年、当社手袋を買っていただいた栃木県Sさんのコルマーのインナー交換御依頼です。 お気に入りで同じ仕様の手袋を3双持っているという見事なラインアップです。
革は汚れてはいても殆ど痛んでないのはたいしたものだと思います。
修理して分かった事。
1.透湿防水シートの高周波溶着がほぼ完全に剥がれていて、機能的には全く役目は果たしていなかった。 以前から思っているのだが手袋にこの素材をインサート、というのは疑問符が付く。
2.インナーは材質の低下はあまり感じられなかったが、縫い目(糸)が溶けたような物が多かった。
という事で、やはり材質よりもそういう部品が先に痛むみたいですね。
修理代金は、代引き料込みで、12,370円です。(2014年3月25日)


外した革 修理後 修理後
知り合いに頼まれて、修理した剣道の子供用「小手」です。
破れた古い革を外して、新しい革を外縫いで縫い付けただけの簡易的な修理ですが、今回はアテもつけてみました。
実は左の写真の革も、2年程前に当社で付け替えたもので、なかなか調子よく使えていたようです。 という事は、この簡易的な修理で2回の張り替え?が可能、という事になりますし、3回目・4回目も可能かもしれません。 (2013年2月28日)


修理前 修理前 修理後 修理後
青森県のFさんのヘストラです。昨年の1月に左手を修理した物の反対側、右手です。同じ場所に穴が開いた、との事でした。 左右で修理する場所が違う場合が多いのですが、左右同じ所というのは割と珍しいと思います。
修理自体は、一番基本的なものですが、修理費用につきましては左右一緒の方が安くなりますので、怪しいかな?と思った場合は、 ついでに片方も修理した方が良いかもしれませんね。
修理代金は、代引き料込みで、4,370円です。(2013年2月14日)


修理前 修理後
「マジックテープが付かなくなった」と神奈川県のAさん。 「ご自身で縫製すれば安くあがりますよ。もし当社でやる場合は、 あまりにも簡単なので代引・送料込み2,370円で構いません」と返信しましたが、 半年後「綺麗に直せる自信がない」との事で今シーズンが始まる前の当社へ送られてきました。
修理は、新しいマジックテープが根元部にミシンが廻らず結局バンドを外して、という 通常修理とそんなに変わらない事になりました。 勿論、金額は当初見積通りです。
この手袋を見ると「マジックテープがほとんどつかない」という症状の手袋も全国には多数存在しそうです。 その場合は、見栄えさえ気にしなければ百均などでマジックテープを買って、ご自身で、もしくは知り合いの人に縫ってもらえれば簡単に安く修理が出来ますし、 愛着も更に増すと思いますよ。 (2012年9月6日)


修理前 修理前 修理前 修理前
修理後 修理後 修理後 修理後
武生市・加茂様の珍しいスキー手袋の修理依頼です。 イタリアのスポーツ店で買われたリステリー製で最近めったに見ないペッカリー製の高級手袋です。
2双分の右手のみの修理です。インナーも年月の為か破れていました。 通常だったらインナーも交換をお勧めするのですが、 右手のみの受け取りだったのと、オポッサムという動物の本物の毛皮を使っていましたため、 今回はインナー交換はしませんでした。
あまり仕上がりには拘らないと言って頂いたので、穴を埋めるのはともかく、 違った色のアクリルボアを破れている毛皮と組み合わせて修理しました。 毛皮はだいぶ痛んでいるので、細心の注意が必要でした。又キャメルの方はインナーも穴が開いていましたので 簡易的に別ボアを当て穴を塞ぎました。
修理代金(2双分送料込み)8,000円+代引き料370円の8,370円です。 (2012年2月29日)


修理前 修理前 修理前 修理後 インナー
つくばみらい市・M様のLEKI製で、左右の親指の穴開き修理です。 大がかりな修理になりそうでしたので、ついでにインナー交換もお勧めしました。
初めて見た"トリガーSシステム対応"の手袋は、開けてビックリです。 対応ポールに親指付け根のワッカを通すのですが、そのワッカの取付の複雑怪奇な事。ワッカの紐?をベルトに付けて そのベルトがぐるっと平部を廻っていました。ワッカはミシンの針が通らない事と、ワッカに付けられいる丸い革がどうも後付けされたもののようなので、 修理の革をその下にもぐり込ませる事が出来ませんでした。 結局上から当てたので、残念ながら、当初と同じ外観には出来ませんでした。
多少心残りではありますが、こういった特殊機能付き商品の修理は、 出来れば製造メーカーが責任を持ってやって欲しいですね(多分無理だと思いますが・・)。
料金は、修理代6,000円+インナー交換代2,000円+代引き料370円の8,370円(送料込み)です。 (2011年5月6日)


元の状態 カットした裾部 修理完了品
今回は、小田原市・青木様の手袋(パタゴニア製)の改造?ご依頼です。
「長過ぎてウェアの邪魔になるので手袋の裾部をカットして欲しい。 インナーとの縫い合わせになっているストッパー部も無くても構わない」 との事ですので、作業としては簡単です。 出来上がり品は、当然ですが、ゴアテックスと品質表示のピスネームは付け直しています。
この位の修理が一番簡単で、材料も必要がないので、 料金は他社修理品の基本料金の送料込み4,000円+代引き料370円となりました。 (2010年2月5日)


元の状態 中に入っているプラスチックガード 比較
神奈川県の、てつさんから少し変わったご依頼がありました。
手袋はリルの今回も三本指タイプですが、 「2シーズン使用した辺りからパンチガード部分が若干反るように変形し 握ると手のこぶし部分に当たり痛くて使用できない状態なので、取り除いて欲しい」との事です。
まだ使用期間も短く革の状態も良いので、 修理?受け付けをして、プラスチック製の部品(硬質ウレタンも含む)を外し、 新たに通常のウレタンを20mm分入れました。写真では膨らんでますが、ウレタン分ですので これで手には当たらず気持ちよく滑れると思います。
今回の修理代金は、送料込み5,000円+代引料(370円)です。(2009年11月21日)


元の状態 修理後 修理後
東京のOさんからのご依頼品で、 10年間使っている手袋の親指部破れによる革交換修理です。
その他部分の革の状態はまずまずでした。 「修理後も長期間使いたい」との事で、インナーの交換もお勧めしました。 「インナー交換」は気持ちよく使用する為に大変有効だと思います。
なお、付け替えたヘリのパイピンク部分は元は合皮でしたが、修理には革を奢り(笑)ました。 それとマジックテープも剥がれていましたので本体側を交換したのですが、 交換後もあまりベルト部との「付き」が良くなかったので、 当方の判断で、ベルト部のマジックテープも新しいのを上から縫い付けました。
修理代金は、送料込み7,500円+代引料(370円)です。(2009年4月6日)



元の状態 修理後 修理後 修理後
群馬県のMさんからのご依頼品で、 お馴染み?のヘストラ製三本指手袋です。
革は良い状態が保たれていましたので、修理すればまだまだ充分使えると判断しました。 右手の人指し指と親指が破れています。左手もまもなく逝きそうです。
修理内容は、左右同じで、親指平部当社の革をあて、人指し指はマチの部分に革を足して、 縫い直しました。
修理代金は、代引き料込みで、5,570円です。(2008/11/19)


元の状態 交換した元の革 革修理後
北海道石狩郡のYさんからのご依頼品です。
ヘストラ製三本指手袋で、平部と指先部が牛革、それ以外がナイロン生地で、 インナー交換の出来るなかなか面白い手袋です。
革の状態は、下記以外の部分は悪くないので、修理可能と判断しました。 左手の中指先と小指根元部が破れていますが、右手も同じ部分は大分薄くなっていました。 親指部も同じ様な状態でしたので、どちらも交換致しました。
手の大きさはお聞きしていましたので、交換前の革の型よりも少し小さめに仕上げて、より手にフィットするように仕上げました。
修理代金は、代引き料込みで、6,350円です。(2007/2/16)


破れたアテ 交換後のアテ 新インナーの状態
1999年と2001年に、当社のNo.90をお買い上げになられた横浜のYAMA88さんからの修理依頼です。
これはその古い方ですが、革質がまだまだ良い状態でしたので、修理をお受けしました。 右手の親指アテの交換と、インナー交換をしました。
合計金額は、当社の手袋ですので割引価格とし、代引き料込みで、3,350円です。
このインナー交換というのは、フィット感が新品と同じになりますので、 アウターが今回の様にいくら汚れていても、直接手に当たる部分が清潔になりますし、お勧めの修理項目です。 (2006年11月9日)


送られてきた状況 修理後の平部 甲部は完全に残しました
和歌山県の岩本様からの御依頼品です。
電話でお聞きして、「どうしても甲部を残したい」という事で、 本来は全部作ったとしてもそれ程金額的には変わらないのですが、 甲部のみ残してそれ以外を当方の牛革/黒のオイルレザーに交換致しました。
こういった修理も可能だ、という事例です。
状況は、破れている部分以外は革(鹿革)の強度は保たれておりました。 さすが、と思う反面、革はいつも使っている部分は弱くなってしまうものなのだ、という事も再確認しました。
価格は、新たに型を作らないといけない、等と新品で作るよりも手間のかかる部分もあり、 結構高額の20,000円となりましたが、 後からわざわざ感謝の電話があり、当方も修理のし甲斐があった、と嬉しくなりました。(2005/11/1)


平側から見た修理前の状態 甲側から見た修理前の状態 修理後
関西地方の「みっちゃん」からの御依頼です。
手袋を見ますとインナーが相当痛んでいました。 ただ、革は使用感は有りますが、破れや薄くなっている箇所も無く、 インナー交換の修理で完全によみがえりました。
「防寒用手袋」は左側の写真の様にマチを使ってない事が多い為、 スキー用に比較すると、インナーが構造的/材質的に弱く、 なおかつアウターの革自体はそれ程痛んでいないと思われますので、 スキー用の良質な材質の「インナー交換」は、非常に有効な修理かもしれません。
修理代金は、今回の様な一番簡単なインナー交換の場合「代引き」でオール込み価格で4,500円です。
スキー用手袋は、5,500円〜となります。(2004/12/26)


修理前の状態 3つのケブラーを補強します 修理後の状態
Mさん(男性)からの当社No.730の修理のご依頼です。以下の文章が付いていました。
「1日2時間程度×約60日でほころび発生するも04シーズンはこれ1着で持ちこたえた。 薄いので寒い日は凍傷のおそれあり危険で、別途備えが必要であるが、それ以外は概ね満足。80点」
強度的には満足して頂きました。更に新たに1双のご注文も頂きましたが、一緒に修理も御希望になられました。
親指部は、穴の開いた部分に小さなケブラー生地を当ててから、大きなケプラー生地を当てました。当初は気がつかなかった人差指部は、上から当てています。 修理自体は、最も簡単にしましたが、私自身はほぼ満足出来る仕上がりに感じました。強度的にも新品時よりも強くなったと思います。 中指の部分の破れは、修理が難しい箇所にあるので、コストが別にかかり(1,500円予定)ますので新品との差が少なくなり、御希望により今回はやっていません。
修理代金は、当社製品であるのと、新品を同時に発送致しましたので、1,000円と格安のサービス価格での受注です。
今シーズンを滑っての結果のご報告もお待ちしております。(2004/11/12)


修理前の状態 3つのケブラーを補強します 修理後の状態 修理後の状態
最近の有名なメーカー品の修理ご依頼です。
当初は、糸のほつれと判断し、代引き価格を4,500円としましたが、 修理途中、手袋をひっくり返した時、 大きな範囲で革が破れました。革は非常に弱くなっていました。 従いまして、最初の予定の様に縫い込む事が出来ず、革を当てて補強しました。 革は同じのが無いので、当方の在庫の白い革を使用しています。
元々なのか、この手袋固有の問題なのかは分かりませんが、革の品質に疑問を感じました。 こういう品質の物が高い値段で売られているというのは呆れてしまいます。 ただ見た目では分かりませんよね。だからメーカーを信頼するしか無いのですが・・・ 期待は裏切らないでいただきたいものです。(2004/5/6)


修理前 修理中 修理後 修理後
川崎市の安田様からの御依頼品で、某大手登山用品メーカーの手袋です。
取り外し式の防水透湿シートとフリースインナー付きの商品です。 両手親指部のケブラーがほころび、穴が開いています 破れている部分を取り外します。
同じ型を作り、新しいケブラー生地と交換。革のアテも付けました。(オマケです) 他に、指部のケブラーと生地の合わさった部分のホツレも縫い込んでいます。
両手共、同じように修理しています。
この修理自体は、裏地を分解しない分、もっとも簡単な部類です。
今回の料金は、代引き送料込みで5,000円でした。

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